9/1~4はラーメン屋さん、釧路のお祭り「どんぱく」にも出店と言う事でラーメン屋さんもバタバタと忙しかったです。6日から京都・福井・東京から合流した3人のお客様、東京からのお客様は毎年遊びに来てくれる金ちゃん。京都からはTさん・福井からはOさん、金ちゃんの釣り仲間の方々、Tさんは初北海道、Oさんは仕事では来た事があるそうですが釣りでは初・・。しかし今回の台風にはやられました。予定していたアメマス釣りはできる状態ではなく二日目に予定していたC&Rでのニジマスに・・・。空港から雨の中C&Rへ下見へと向かうことに。雨と風が苦手と言うOさん、金ちゃんとTさんは雨の中でも釣りをしたいという感じですが・・・。翌日の釣り券を買い今日のところは釧路に戻り釧路の幸で早めにお酒をいただく事に・・・。今日の酒宴の場は居酒屋 蒐、飲食絡みで紹介されて以来、嵌ってしまったお店です。拘った釧路の旬をリーズナブルな料金で提供してくれる旨い店だ。秋刀魚・鯨の刺身・・etc、お勧めの中に僕も今年初めてのタチ天。旨かった~~。
ほど良く気持ちが良くなって来たところで早めに寝ましょうと、ちょっと強めの小雨の中をホテルへ戻る。ところが、金ちゃん・Oさん「ラーメン食いたくなった・・。」実は僕も同じ事を考えていた。おッさんのメタボなお腹には毒・・誘惑には勝てない。「Oさん、雨の中ちょっと歩きますけど・・」、「タクシーで行こ・・」。ホテルから目的の場所までは歩いて2~3分の距離、簡易の傘を買っても一本¥500、Tさんは、「先、寝とく・・みんなで行ってき~」。ホテル前のタクシーに三人で乗り込む事に。遠慮気味に「ツブ焼きのかどやまで・・」、さすがに「か・・かどや」、ギヤーをローからチャンジする頃には到着。店内に入るとツブ焼きのいい香り、Oさん「あれなに・・??」。Oさん、「あれがツブ」。一皿とビールを二本、それとラーメン三つ。毒を制するために毒を食らう三人。ここのインパクトある黒いスープのラーメンが意外とさっぱりしていて飲んだ後には絶妙と言うのが僕の感想。金ちゃんも、Oさんもツブ旨い・・ラーメンもイイ~~。よ~~し明日は釣るぞ~~。
朝8:00にホテルへ、途中お土産にといつもの市場へちょっと寄り道、台風の影響で魚は少ない。でも目玉はあった。浜茹で毛蟹、行き付けのカニを良く買うお店だ。数が少ないので店頭には並べていないカニ、「社長、お客さんお土産に送りたいんだけど・・なんかある・・。」の僕の問いに「毛蟹でイイか・・うめぇ~ぞ、お勧めだ」
目玉はもう一つ、タラコが安かった。みなさん送り状を書きすぐ発送。さぁ~て、目指すはC&R。さすがに増水でいつものように叩きあがるのは無理。安全なポイントで粘りの釣りだ。金ちゃんは過去に悔しい思いをいしているC&R、今日はリベンジ。こんな時はと金ちゃんに狙うポイントを説明する。Tさん・Oさんは初めて。増水しているので無理すると沈です。ひらき出ているニジマスが見えますか・・と指を指す。目が慣れてくると、居る居る。ライズもある。派手ならライズではなくゆっくりとヘッド&テール。最初に出したのは金ちゃん、しかし・・・。普段は水が少なく魚が入りずらいポイント、入渓して直ぐに金ちゃんに注意するポイントとして教えたところだった。
フライは蝉、金ちゃんの「叫び声が回りに響き渡る・・」ビックリ合わせの金ちゃん、早すぎたのだろう。すっぽ抜けて後ろの木に絡み付くフライ。興奮する金ちゃん、「もっちゃんの言ってたとから出たよ・・」、「金ちゃん、デッカイフライはとにかくおそ合わせが大事だよ」Tさんの前でもライズが、Oさんの前でもライズが・・。
シブチンだ、サイズ&レーン、選び抜いて捕食しているC&Rのニジマス。なんだかんだでお昼になる。みなさんお昼にでも・・・。対岸にあるポイントが気になる。僕は渡っていけるけど・・「金ちゃん、渡って見る・・」、「もっちゃん行ったら釣れる??」、「絶対、釣らせる」、「行く・・」。リバーガイドのウェイディングスタッフをわたし金ちゃんのロッドを預かる。「金ちゃん、俺の後付いてきてよ・・」流れを体の横で受けながら一歩一歩確認しながら進む。フライを流れに乗せるのが難しいポイント。金ちゃんとウェイディングスタッフを残し戻る。間もなく金ちゃんの叫び・・曲がるロッド。気が付けば金ちゃんネットが無い。車を離れるときに、金ちゃんの背中にぶら下がる遠慮がちの可愛らしいネット。ついつい、「金ちゃんそれなにに使うの・・」と言ってしまった。「ネットは自分が持ってくよ」しかし、金ちゃんの所に置いて来たのはウェイディングスタッフ。足場も悪く悪戦苦闘する金ちゃん。
金ちゃん、一匹目をキャッチ。時折大きいのがライズするのを見ている金ちゃん。諦めきれない・・とうとうヒットさせた・・・が今度はランディング出来ない。苦労している金ちゃんを見て楽しんでいる自分に気が付いた。
どう見ても50cmは越えている。丸々と太り金ちゃんの#4ロッドは折れんばかり曲がりよう。流れが強くて直ぐには行けないポイント。完全にパニック状態の金ちゃん。足の間にくぐってしまったデカニジを必死でキャッチと言うよりつかもうとする金ちゃん。右手が前から、左手が後ろから・・絡まるライン。「うっ・・あっ・・あ~~ん」悩ましい声を上げる金ちゃん。
デカニジは散々金ちゃんと戯れ遊び泳ぎ去って行った。戻ってきた金ちゃん、「もっちゃんあのポイントまだまだ釣れるよ・・TさんもOさんも渡らせてもらって行ったほうがイイよ・・」。何の罪も無い金ちゃんの無情な一言。
いったい僕はこの強い流れを何往復するのか・・・。金ちゃんの目は、42歳の目ではない、子供になっているのだ。少し、場を休ませてOさん行きますか。ライズするニジマス、中々思ったところにフライが入らないOさん。
ギリギリまで見に来て消えていくデカニジ。Oさんの体から溢れ出るアドレナリン。フライ交換する指先は震えてティペットが通らない。「Oさん、タバコでも・・」、「釣ってからや・・」、「いやいや、落ちきましょう。ゆっくりと楽しみましょう。」ハッと気付くOさん。落ち着きを取り戻したOさんやりました。
ギリギリと絞り込まれるロッド、強めのドラグが引き出される。とにかく足場が悪い、倒木に潜られると切られるかバレる。太いデカニジの腹が鈍く光る。一瞬浮いたかと思ったが・・・潜られてしまった。残念・・・。
「ラインが出た時は焼けどするかと思った・・」と呟くOさん。
苦戦しましたが、二匹目をヒット。これはキャッチに成功でした。「今日は、もうええ~~楽しかった」。
強い流れを戻る事に・・・。中ほどまで戻った時だった「足が・・パンパンや」、振り向くとウェイディングスタッフしがみつくOさん。励ましながら何とか渡りきった。「この歳になって同じ歳のおッさんに川で手を差し伸べられるとどうしようか迷ったな・・」なんて笑ってました。僕もおッさんに手を差し伸べるのは中々勇気がいるんですよ・・。Tさんは自分のスタイルで何とかヒットさせようと苦戦している。「Tさん、金ちゃんと、Oさんのヒットポイント行って見ますか・・。」ウェイディングスタッフをTさんに、三人目となると魚のプレッシャーもそれなりだ。Tさんはフライ暦も長いようで上手い。バンクぎりぎりの渋いライズを狙う。ゲーム性の高い釣りが好きなTさん。プロでも散々荒れたポイントでのヒットは難しい。得にここはC&Rなのだ。緊張感漂う中で狙っていると向かい岸で金ちゃんの叫び声・・蝉でバラしたポイントをしつこくカディスで狙っていたのだ。金ちゃんの粘り勝ち。水飛沫をあげてファイトするニジマス、ネットはOさんが。46cmのワイルド。Tさんが狙うレーンを邪魔するrちゃんとOさんが引っ掛けたティペット。それをよそに楽しそうな金ちゃんとOさん、冷静なTさんさすがでした。ヒット・・。
戻る途中、Tさんもウェイディングスタッフのありがたみを痛感。「今度来る時は必ず持ってきますよ」と行ってました。ウェイディングスタッフは道東の川釣りには必要だと思いますよ。僕のお勧めはリバーガイド(GMGサービス)のものです。とにもかくにもみなさんヒット・・・良かった~~。酒宴の席、賑わいを見せたののは言わずと知れたことでした。